コロナ禍を経験し、食料自給の重要性を実感。Uターンで農業に挑戦する。
小串地区:小松菜農家
塩見 晃司さん
しおみ こうじ
- 「しおみ こうじ」昭和57年生まれ。
- 岡山軟弱野菜部会に所属。趣味は釣りとカラオケ。
- 座右の銘は「臨機応変」。小松菜20アール、ホウレンソウ10アールを栽培。就農歴7ヶ月。
11月4日、小串地区の塩見晃司さんにお話を伺いました。
食料自給できる農業に興味を持つ
―就農したきっかけは
農業への想いを語る塩見さん
私は数年前まで横浜で働いていましたが、コロナ禍で輸入規制や原料調達の問題を目の当たりにしました。もし食料で同様の事態が起こったら怖いという思いから、食料自給ができる農業に興味を持つようになりました。そんな時に東京で開かれていた農業フェアに参加し、行政の研修制度を知りました。また、失敗しにくい作物や、リカバリーしやすい作物について相談したとき、回転の速い小松菜を提案されました。小松菜を作っている地域と地元が近かったこともあり、岡山に戻って農業を始めることを決意しました。
―農業を始めてからは
研修制度を利用したかったのですが、すぐに活用できる状況ではなかったため、まずは農業バイトで1年間、農業の基礎を教わりました。その後、小松菜生産者の居石さんのほ場で農作業のいろはを教わり、令和7年4月から独立しました。
10年前に建設業で働いていた経験を生かし、自分でハウスを一棟建て、地域の生産者の協力を得てビニールを張り、小松菜の栽培を始めました。
―栽培について
丁寧に収穫します
居石さんから指導いただいた要点を守って栽培し、困ったことがあれば相談に伺っています。小松菜は数カ月ごとに収穫するペースで管理し、葉の状態や土の乾燥具合を見ながら適宜調整しています。
この夏は本当に暑かったので、早朝や夕方にシフトして作業を行い、熱中症対策にも十分配慮しながら農作業を行いました。
また、ホウレンソウは露地で栽培しており、12月から1月末にかけての初収穫が今から楽しみです。
栽培面積を拡大し収量を増やす
―今後の抱負は
現状、小松菜の収穫と出荷はおおむね順調に進んでいると思いますが、土の状態があまり良くないなと感じています。次回作に向けて耕作や施肥量を改善し、土作りに力を入れていきたいです。
また、栽培面積を拡大し、収量を増やしたいと考えています。そのためにも、来年度作に向けて新たなハウスを年内中に完成させ、最終的には計4棟のハウス建設を目指しています。
新鮮な小松菜を届けたい
小松菜の出荷準備を進めます
聞き手:JA岡山 広報担当
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