案田の田畑を守りたい、集落みんなで守っていく農業
吉備中央町案田地区:農事組合法人
案田集落営農組合
あんだしゅうらくえいのうくみあい
- 「あんだしゅうらくえいのうくみあい」平成27年に法人化。設立当初の組合員数は23人。
- 現在は21人の組合員で水稲の栽培をメインに、ニンニク、南瓜、大豆を育てている。
- インタビューに答えてくれた、綱嶋繁海(つなしましげみ)代表理事(右から2人目)、小倉克己(おぐらかつみ)理事(左)、小倉博司(おぐらひろし)理事(左から2人目)、苅野佳美(かりのよしみ)会計役員(右)は創設時からのメンバー。
10月23日、吉備中央町案田地区の案田集落営農組合の皆さんにお話を伺いました。
法人化して今年で10年
―法人化のきっかけは
のぼりでPRする役員のみなさん
近年、案田地区では高齢化率が高まり、このままではいずれ荒れ地になってしまう田畑をどうにかしたい!という思いを持っていた綱嶋さん。小倉博司さんへその思いを話したところ賛同してくれたため、二人で活動を始めたことがきっかけでした。そこから、だんだんと地域の人たちが集まり、平成27年に法人化することとなりました。
代表理事以外の役員は皆、定年を迎えるまで農業は未経験。苅野さんは企業の経理経験者であることから、現在会計役員をしています。サラリーマンをしていた2人も、法人化の申請をする際にはその経験が役立ちました。
設立当初は組合員23人で、記念に23本の桜の木を植えました。現在では10本程度になってしまいましたが、今も残っています。
―現在の組合の状況は
現在は16ヘクタールで水稲の栽培をメインに、ニンニク、南瓜、大豆を転作で育てています。この辺りは寒暖差のおかげなのか、「お米がおいしい」と県南の方からわざわざ買いに来てくれる方もいます。
高齢化が問題ですが、IターンやUターンの若者が徐々に増え始め、今では親世代の組合員も増えてきています。さらにその子ども世代も一緒に農作業を手伝っているので、後継者の育成に繋がってほしいです。
―苦労すること・楽しいこと
一番の問題は草刈りです。山間部は急傾斜ばかりなので、手押しの草刈り機は使えず、全てが手作業となります。組合で草刈り機を支給し、年に3~4回は全員で草刈りを行っています。草刈りのエリアを地域ごとに決めて、1カ月ほどかけて全体の草刈りをしています。
8・9月には手作りのかかしを作成し「かかし祭り」を開催したり、年末には組合員の家族もみんな集まって餅つきをしたり、作業の節目には食事会をしたりと、組合員間の交流は盛んに行われ、楽しいことがたくさんあります。
地元の田畑を守りたいと話す綱嶋代表理事
収穫した南瓜の箱詰め作業
ブランド化を目指して
―今後の抱負は
数年前から、吉備中央町で支援している「エコ堆肥」を使った米作りを行っています。化学肥料を減らし、低農薬・低肥料を推進することで米に付加価値を付け、地元の堆肥を使うことで特色をプラスし、ゆくゆくはブランド化したいと思っています。
聞き手:JA岡山 広報担当
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岡山市農業協同組合営農部 指導課
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