おいしいモモをつくりたい、家族でUターン

津高(富吉)地区:モモ・ブドウ農家
入江 勢起さん
浩子さんご夫婦
いりえ せいき・ひろこ
- 「いりえ せいき」昭和58年生まれ。両親と妻「ひろこ」、子ども2人の6人家族。
- 岡山一宮選果場果樹部会モモ部に所属。趣味は小学生から続けているサッカー。
- ファジアーノ岡山の観戦と、今も週一回はフットサルを楽しむ。座右の銘は「笑顔を絶やさず、健康第一」。
9月3日、津高地区の入江勢起さん、入江浩子さんご夫婦にお話を伺いました。
―就農したきっかけは

モモ・ブドウづくりについて話す入江さん
両親がモモとブドウの農家で、小学校の頃からモモ畑で遊んでいました。間引いたモモの実を投げて遊んだり、高校の時は、畑にゴザを敷いて勉強をしていました。いつもモモ畑にいたような気がします。
県外の大学に進み就職しましたが「いつかはモモ作りをしたい」という気持ちを強く持っていました。結婚して子どもが小学生になる時に今しかないと思い、5年前に実家に戻り就農しました。妻も岡山のモモを食べたことがあって、こんなにおいしいモモを作れたらいいなと、一緒に農業を始めました。
子どもの頃からモモ畑にいた
―農業を始めてからは
両親の手伝いをしながら、モモやブドウの作り方を徐々に勉強しようと思っていましたが、就農してすぐに父が体調を崩したので一緒に作業をすることができませんでした。それでも父が今まで培った技術を聞きながら頑張りました。
私が子どもの頃、モモ畑で遊んでいた事を知っていた農家さんが親切に指導してくれたり、部会の仲間からいろいろ教えてもらい助かりました。
モモの栽培面積は、今年20アール増やして合計80アールとなりました。「白鳳」や「なつごころ」をはじめ9品種のモモを栽培しており、7月上旬から収穫が始まり、9月中旬まで続きます。ブドウは5アールの温室で「シャインマスカット」や「マスカット・オブ・アレキサンドリア」などを栽培しています。
―苦労すること・楽しいこと
モモ栽培には年間を通して様々な工程があります。どの作業も品質に影響するため気が抜けません。大変な作業も多いですが、収穫の時にきれいで玉が大きく、しっかりとしたモモが出来た時は、本当にうれしいです。
この時期は、収穫後のせん定作業に取り組んでいます。不必要な枝を取り除いて樹の形を整えることで、風通しを良くして病害虫の発生を抑えることができます。また、樹全体に日が当たるようにすることで、品質の揃ったおいしいモモが育ちます。

毎年が私たちの一歩一歩

来年に向けせん定は重要な作業
1年ごとに進化していく
―今後の抱負は
ほ場や作業場の整理整頓を進めたことで、作業効率が向上してきました。今年で就農6年目となりますが、毎年一歩一歩成長していると感じています。今後はさらに栽培技術を磨き、おいしいモモを安定して生産し、消費者の皆さまにお届けしたいと考えています。
また、富吉地区は昔からモモやブドウの栽培が盛んな地域です。私たちも、甘味とほのかな酸味のバランスが絶妙な「大和白桃」を栽培しています。これからも地域の農業やブランドを守り、次の世代へとつなげていきたいです。
聞き手:JA岡山 広報担当
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