経営継承を機に始めた夏秋なす、栽培の挑戦と展望

備南地区:ナス農家
大井 健司さん(右)
おおい けんじ
- 昭和56年生まれ。
- 両親、妻と子ども2人の6人家族。
- JA岡山備南施設茄子部会に所属。
- 趣味は海釣り。
- 座右の銘は「実践あるのみ、結果が全て」。
8月18日、備南地区の大井健司さんにお話を伺いました。
―就農したきっかけは

農業について語る大井さん
祖父の代から施設ナスを栽培しており、私が3代目になります。
20歳の頃に祖父からナスの栽培について教わり、3年間学んだ後、結婚を機に本格的に就農しました。現在は、自分流の作り方を模索しながら、夏秋なすを25アール、施設ナスを16アール栽培しています。
経営移譲をきっかけに収支を考える
―就農してからは
3年前に、父から経営を譲り受けたことをきっかけに、収支の見直しと農閑期(7月~9月)の活用を考えていました。
そんなとき、同じ部会の伊原佳宏さんから夏秋なすの共同栽培の提案があり、私も賛同し着手しました。
夏秋なすは露地と施設で条件が大きく異なり、水・肥料・害虫対策も全く違います。体感としては、別の作物を育てるような感覚です。例えば、肥料の施用量も露地の方が多いことを実感しました。
今年は要領を掴み、資材の見直しを進め、昨年を上回る収量が見込めるようになりました。暑さが続く日も、市場開場日に合わせて毎日出荷しています。
―楽しいこと・苦労すること
楽しいことは、芽かきなどのほ場の手入れで成長具合をコントロールできる点です。日々の作業を仲間と協力して進めると、仕事に張りが出ます。
夏秋なすは伊原さんと一緒に栽培しており、同じほ場内で協力して作業を進めています。
苦労することは、青枯病との闘いです。排水を良くするために土をよく耕すなど、土壌中のバランスを整えています。今後も土づくりには特に気をつけていきます。

伊原さん(左)と協力し選果作業をします
JA職員(右)にも様々な面でお世話になっています

こまめに手入れし、生育具合をコントロールします
夏秋なす栽培の2年目から3年目へ
―今後の抱負は
夏秋なすの栽培面積と人員を増やし、JAと相談しながら収量をさらに増やしていきたいです。
夏秋なすの栽培はまだ2年目。地域とのつながりを大切にしつつ、より良い栽培方法を探求し、安定出荷を目指します。
聞き手:JA岡山 広報担当
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